車というのは、完全ではないもののシチュエーションによっては密閉されたような状態になります。

そんな中でタバコを吸うと、煙自体は数秒で消えるものの、有害物質を含んだ目に見えない煙が充満してしまいます。つまり車の中ので喫煙は、タバコを吸う人はもちろんですが、同じ空間にいる人に対しても同じように有害物質を吸わせることになってしまうのです。

これが今問題視されている受動喫煙というもので、非喫煙者の粘膜に悪影響を与えたり、気管や循環機能へのダメージを与えることになります。タバコというのは吸う本人だけではなく、周りの人の健康も害してしまうのですが、特に気をつけなくてはいけないのが赤ちゃんです。

赤ちゃんというのは成長途中であり、身体のあらゆる機能や器官が未成熟です。そこにあらゆる有害物質が含まれているタバコの煙を吸わせてしまうと、大人よりも重篤な健康被害が引き起こされてしまうのです。

その代表的なものが乳幼児突然死症候群です。これは赤ちゃんが突然死んでしまうという恐ろしいもので、赤ちゃんがうつぶせ寝をしてしまう時によく起こります。

ですが、近年うつぶせ寝をさせているわけではないのに、突然赤ちゃんが死んでしまうことが増えていますが、これに大きく関わっているのがタバコです。発症リスクは、うつぶせ寝が仰向け寝より3倍と言われていますが、喫煙によるリスクはなんと5倍も高いということが分かっています。

特に車の中は狭いですから、タバコの煙は赤ちゃんにダイレクトに悪影響が与えてしまうため、乳幼児突然死症候群を起こすリスクはさらに高まるのです。

また、タバコの煙にはニコチンやCO、CO2、NOなどの汚染物質が含まれていますが、その中の浮遊粒子物質は10ミクロン以下なので、粘膜などに付着してしまいます。これはアレルギー疾患の原因となるのはもちろん、気管支炎や小児喘息などを引き起こします。

赤ちゃんの場合だと、さらに肺の発達が遅れたり、脳腫瘍やリンパ腫との因果関係も指摘されているので、車内での喫煙はもちろん赤ちゃんの近くでタバコを吸うのは絶対にやめましょう。